陶芸家/東京都
宮野さとみさんは、スリップウェアを制作する陶芸家です。スリップウェアとは、器の表面をスリップと呼ばれる泥漿(でいしょう/水と粘土を適度な濃度に混ぜたもの)で装飾する陶芸の技法を指し、17~19世紀のドイツやイギリスにて盛んに作られ、最古の作例は古代ローマの時代にまでさかのぼるといわれています。益子や本場イギリスで学んだ宮野さんの器は、大胆な模様が印象的で多くのファンがいます。ぜひ店頭でご覧ください。
1992年岩手県生まれ。2015年東北芸術工科大学芸術学部工芸科陶芸コース卒業。在学中に英国のスリップウェアに興味を持つ。同年、英国とも関わりの深い栃木県益子町の濱田窯にて濱田友緒氏に師事。4年間益子焼きを学ぶ。2019年、濱田窯での修行を終了した後、渡英。デヴォン州にあるシェビア・ポタリー(Shebbear Pottery)でクライヴ・ボウエン氏(Clive Bowen)からスリップウェアを学ぶ。同年帰国。2020年、東京都世田谷区にある「ギャラリー・セントアイヴス」にて初個展。以後東京都で製作中。スリップウェアの技法(器の表面をスリップと呼ばれる泥漿で装飾する方法)を用い、耐熱性のある低下度焼成の器をメインに制作している。